名古屋正教会

Nagoya Orthodox Church

13、良き知らせ ――福音

 私たちが使徒達の書札の誦読を聞いた後、福音の誦読を聞きます。「福音」と云う言葉は「良いニュース」という意味です。良いニュースとは神はその独り子を私達と共に住むためにこの世にお遣わしになる程、私達を愛して下さるということです。
 司祭は日曜ごとに、福音の読まれるのを聞くとき、イイススがどのように生きられたのか、そして私達がどのように生きることを望んでおられるのかを学びます。

 福音はある日イイススが彼の友人や門徒達に「私が誰だと思うか」とたずねたことを記しています。その時、使徒ペトルは答えました。「あなたはハリストス、生ける神の子です」。これはペトルのイイスス・ハリストスに対する理解でありましたが、私達も、もっと祈り、学び、聖体礼儀に参加するならば、神としてのイイススを理解できるようになるのです。

「福音書」

 私達が宝座の上にみる福音書は4冊の本を一緒にしたものです。この本は4人の福音書記者によって書かれましたが。その人々の名はマトフェイ、マルコ、ルカ、イオアンです。

 この本はイイススのご生涯と教えについて述べております。この4つの福音書が書かれる前、イイススの福音は主に口頭によって伝えられていました。イイススの弟子達は全世界を旅行し、全ての人々にイイススがいかに全ての人々を愛されているか、そして神にあって人類は全て兄弟であることを伝えました。
 これらイイススの友人であった人々は、自分達の死んだ後にも人々が、イイススの教えられた事、なされた事を知ることができるように、書を記そうと決心しました。こうして記されたのが福音書ですが、私たちはこの書物が真実であることを知っています。それはこれらの書物が、イイススと共に住み、彼の声を聞いた人々によって書かれたものだからです。もちろん、これらの人々は互に別人であり、イイススの行われたことについても多少、違った記憶をしていました。そのため私達は4つの違った本を持っているのです。4つの本とはマトフェイに依る福音書、マルコに依る福音書、ルカに依る福音書、イオアンに依る福音書です。
 第1の福音を書いた聖マトフェイはイイススの12使徒の一人で、彼にもっとも近いお弟子の一人でした。聖マルコは12使徒の1人聖ペトルのお弟子でした。聖ルカはイイススの親しいお弟子でしたが、12使徒ではありませんでした。彼は医者であり多くの病人をいやしました。聖イオアンはイイススが最も愛した使徒で、イイススと共に旅行したのは大変若い時でした。彼は非常に年老いるまで生きこの福音は最後に書かれたものです。