名古屋正教会

Nagoya Orthodox Church

21、神の贈り物――領聖

 聖体礼儀の中で私達は全世界を神に捧げ、神にお返ししました。聖体礼儀の中で私達は、全てのものは神のものであることを告げ、そして、神は全てのものを私達が用いたり、楽しんだりするために与えて下さるのです。
 私達は今、聖体礼儀の中で神からの贈物を受け取る時に来ています。
 この領聖の時、神は私達が、神に捧げた全てのものを私たちに返して下さるのです。領聖により、神は非常に特別の方法で私達の生活の中に入って来られるのです。これは聖体礼儀の行われる度毎に起こることです。
 私達が神の贈物を頂くために近づく時、聖歌隊は次の様に歌います。
 「ハリストスの聖体をうけ、不死の泉をのめよ」。私達はご聖体の入っているポティールを持つ司祭に近づく時、そこには神が居られることを思って静かに、心からの尊敬をもって歩いて近づかなければなりません。
 私達は、ご聖体、ご聖血が先に私達が神に捧げ、大聖入の時司祭によって運ばれたパンとブドー酒であったことを思い出さなければなりません。つまり、私達からの神への贈物が、今神から私達への贈物となったのです。

「イイススと共にする食事」

 イイススが十字架に死なれた後、門徒達は非常に悲しんでおりました。何人かの女の人達がイイススの葬られたお墓をたずねましたが、お墓の中は空っぽになっていました。門徒達は大変不思議に思い、どのように考えたらよいのか分からずにいました。
 ある日、二人のお弟子がイエルサリムから11キロ程離れたエムマウスと云う村に向かって歩いていました。彼らは歩きながら話合い論じあっていました。その時突然、イイススは彼等に近づき一緒に歩かれました。しかし、お弟子達はそれがイイススであることに気付きませんでした。
 「何故あなた方はそのように悲しんでいるのですか」とイイススは尋ねました。
 二人のお弟子のうち、クレオパという名の人が答えました。「あなたはイエルサリムの人ではないから、そこで起こったことを知らないのです」。「どんなことですか」とイイススはたずねました。「私達の役人達がイイススを捕え、裁判にかけ、十字架につけました。私達はイイススが偉大な予言者で、イズライリを救って下さる方だと思っていました。しかし、今朝早く、女の人達が彼のお墓に行ってみたら、そこにイイススの死体をみつけることが出来ませんでした。そして、彼をみた人は誰もいないのです。
 イイススは言いました。「ハリストスは光栄を受ける前にその様な全ての苦しみを受けるはずではなかったのですか」。そして彼は、ハリストスの来ることについて預言者達が言っていた全てのことについて二人に説明しました。
 彼等が村に近づいた時、もう夜が近づいていたので、お弟子達はイイススに一緒に宿るようにお願いしました。
 夕食の席につかれた時、イイススはパンを取り、祝福してそれをさき、お弟子達に与えました。その時、二人のお弟子の眼は開き、彼等はその人がイイススであることに気付きましたが、イイススの姿は消えてしまいました。
 その後二人は言いました。「彼が私達に語られた時、お互の心が内に燃えたではないか」。