名古屋正教会

Nagoya Orthodox Church

行事・習慣・日常生活(結婚、他宗教へ)

§質問§

 今度結婚を約束した彼の家は仏教徒です。熱心ではないのですが、洗礼を前提とし た正教会の結婚式はだめ、結婚後も家の習わしに従って欲しいと言われています。ど のような心がけを持って対処してゆけばいいか教えてて下さい。

<答え>

正教の結婚観 結婚生活は信仰の分ち合い

 正教会は信徒どうしの場合にしか結婚式を行わず、異教徒(派)信徒との結婚は祝福しません。それが邪悪なものだからではなく、そこでは、真の神への信仰で結ばれた男女に恵みとして与えられる、夫婦の完全な交わりと喜びが得られないからです。
どんな結婚でも、神が定めた一夫一婦の結婚(創世記2:18-24、マトフェイ19:4-6)であるかぎり「よいもの」には違いありませんが、共に神に結ばれ、聖体機密を始め教会に溢れる神聖神の恵みに共に与る時に実現する、互いが自由でありながら一体であるという男女の交わりの至福としか言い様のない「すばらしさ」とは無縁です。もちろん、信徒どうしの結婚でも、神の恵みに、二人が応えてゆく意志がないなら実りは期待できませんが。
 従ってまず「一度でいいから神父の話を聞いてみて」と頼んでみましょう。それでもだめな時は「私が教会へ行くことだけは許してね」と念を押し、一時雌伏です。

基本姿勢 あきらめないこと

 異教徒との結婚生活での個々の問題には一般的な答えはなく、そのつど祈り、司祭の指導で解決してゆく他はありません。ただ「心がけ」としては次のように言えます。
 まず、夫といつの日か信仰を分ち合える可能性を信じること。これには多くの例証があります。そのためには、可能な限りあなた自身が教会へ参祷・領聖して恵みに浴し、ハリストスの福音を生きることがどんなに素晴らしい喜びかを証し続けなければなりません。親同士で勝手に決めた結婚でない限り、クリスチャンのあなたと結婚を決意した彼が頑迷な異教徒であるはずはありません。自然体で教会に通い続ければ、彼はやがて「どうして彼女はこんなに元気なんだ?」と心を開いてくる時がきます。

あなたは異教家庭への伝道の橋頭堡

 そして、次の聖使徒ぺ-トルの勧告を現代に生かすことです。「妻たる者よ、夫に仕えなさい。そうすれば、たとい御言葉に従わない夫であっても、あなたがたのうやうやしく清い行いを見て、その妻の無言の行いによって、救いに入れられるようになるであろう (ペ-トル前3:1、2)」く。そうです、あなたも、異教に取り囲まれた初代教会の妻たちと同じ課題を、この日本という異教社会の中で負っているのです。あなたは、一つの異教家庭に伝道の橋頭堡として派遣されたと心得て下さい。ただし伝道者ぶらずに。伸びやかなクリスチャンであれば、それがそのまま伝道です。